どうも、こんにちは!みししっぴです。
インドに5年間駐在していた私ですが、日本に帰ってきてからというもの、なぜか「インド」と縁が切れません。
仕事でももちろん、プライベートでもインド人の匂いがするとどこかにインド人がいる!とインドセンサーが働きます。
そんなある日、大阪万博に「インド館がある」と耳にして、気がつけば万博のチケットを購入していました。
この記事では、元インド駐在の目線から、大阪万博のインド館が“どれだけリアルだったか”“何が懐かしくて何が違ったか”を、ありのままにレポートします。

インド館の紹介記になります!
あの濃すぎた5年が、一瞬だけよみがえった体験をお届けします。



ほな、いきましょう!


入り口からインドを思い出す!


大阪関西万博のインドパビリオンに近づくと、まず目に飛び込んでくるのがヒマラヤ山脈をモチーフにした荘厳な外観。
白を基調とした立体的なデザインで、遠目からでもインド館と分かる個性が出ています。





大屋根リングから外観を見るのもおすすめ!
そしていざ館内へ入ると、ふっと鼻をくすぐるのが“あのインドの匂い”。
スパイス系?それともアーユルヴェーダっぽい?何とも説明が難しいのですが、エステにありそうな香りで、インドにいた頃に訪れた高級マッサージ店のことを思い出しました。



でも、心配しないでください!
“動物臭”や“ワキガの混ざった強烈なリアルすぎるインド臭”ではなく、あくまで「清潔に整えられた」インドの香りです。
思わず「あれ、これはインドなのに快適…」と軽くツッコミを入れたくなります!
館内のテーマはずばり「命を救う」。
医療や科学技術分野での発展を象徴するような展示内容が並びます。
とくに目を引いたのが、インドが月面着陸に成功した探査機「チャンドラヤーン3号」の実物大レプリカ。


正直、「あのカオスな国から月まで行ったの!?」という驚きとともに、国としての技術力の伸びを実感しました。
さらに、最新の掘削技術によって深海から採掘した鉱物資源も展示されており、インド=IT・医療・宇宙も強い国という印象づけがかなり意識されています。


展示コーナーに違和感


インドパビリオンの展示エリアは、大まかに全部で5つの部屋に分かれています。
一つ一つは決して広くなく、展示物もそれほど多くありません。じっくり見ても15〜20分もあれば一通り見終えてしまう、そんなコンパクトな構成です。






各部屋では、インドが誇る最新テクノロジーや科学的取り組みが紹介されており、
たとえば、深海から採掘した天然鉱石の展示や、砂の上を球が動きながら円を描き続けるアートなどが並んでいました。


内容は洗練されていて興味深いものの、駐在経験者としては「インドといえばこれ!」と思っていた要素が少ないのも事実。
とくにショックだったのは、インドの象徴とも言える「タージマハル」が展示物としては登場せず、映像にサラッと出てきただけだったこと。




インド=カオスで雑多でにぎやか、というイメージで訪れた身からすると、おとなしくまとまってしまっていて、ちょっと物足りない…”と感じる部分がありました。
名物(?)の「雑貨が高すぎる」問題
展示の途中にお土産コーナーがあります。ここにはインドらしい雑貨や衣類、インテリアグッズなどが並んでいるのですが……



正直言って、値段が高すぎる!!
例えば、インド現地なら200〜300円で買えるような布小物や置物が、1,500円〜5,000円オーバーで販売されていて、
思わず「これ、バンガロールのバザールなら10分の1だよ…」と心の中でつぶやいてしまいました。






とはいえ、それは現地で生活していたからこその金銭感覚。
「インドに行かずにインドっぽい雑貨が買える」「ちゃんとお土産袋に入れてくれる」という安心感もあるので、
インド未経験の方がちょっとした記念に買うという意味では、アリなのかもしれません。
実は夜に行くのがおすすめ!時間帯のメリットと注意点





インドパビリオンは夜に行くのがおすすめ!
なんで夜に行くのがおすすめなのかを解説していきましょう。
20時以降も空いている
他のパビリオンが20時ごろから次々と入場終了する中、インドパビリオンは21時近くまで営業しているのが大きな特徴です。
実際、20時を過ぎたあたりから、スタッフの呼び込みが一気に活発になり、「今なら待ち時間ゼロで入れますよー!」「レストラン空いてますよー!」と声をかけてくれるのが印象的でした。



インドは夜から活発になる!
パビリオンの中は全部で5部屋構成、15分もあればさっと回れてしまうほどのコンパクトな展示なので、あえて混雑する日中に時間を割く必要はありません。
「日中は他の人気パビリオンに集中し、夜にインド館でゆったり」という流れが、めっちゃ合理的なんです。
しかも夜は混雑も少なく、写真も撮りやすくて快適。ライトアップされたインドパビリオンの外観も幻想的で、昼間とはまた違った楽しみ方ができます。
レストランも遅くまで営業|帰りがけに“最後のインド”体験を!
パビリオンのすぐ横には、本格的なインド料理が楽しめる販売ブースも設置されています。
メニューには、バターチキンライスやタンドリーチキン、サモサ、マンゴーラッシーなどが並び、こちらも20時を過ぎても営業しているのがありがたいポイント。




しかも、持ち帰り用の袋に入れてくれるので、会場を出てから自宅やホテルでゆっくり楽しむこともできます。
今回はマンゴーラッシー(税込700円)を頼んでみたのですが、てっきり冷たいのが出てくると思いきや…出てきたのはまさかの“生ぬるいラッシー”。


一瞬「えっ?」と戸惑いましたが、インドで生活していた身としては、「ああ…冷えていない。。。これ、インドでもけいけんしたわ」と懐かしくなりました。
細かいところで“インドあるある”が再現されているのも、ある意味で貴重な体験です。
注意点は、日中に並ばないこと!夜の“エモい”インドがおすすめ
正直に言うと、インドパビリオンは他の人気パビリオンと比べると“エンタメ性”や“感動の演出”は控えめです。
そのぶん、日中のゴールデンタイムに並ぶほどではないかもしれません。
だからこそ、「日中はアメリカやクェートなどの大型パビリオンに時間を使って、夜にインドで締める」という動き方がとてもおすすめです。



インドパビリオンは、夜が幻想的!
昼とは違って、人が少ない夜のインドパビリオンは、どこか幻想的で、静かで、ちょっとエモい。
混雑を避けてゆっくりインドの空気に浸りたい方は、あえて“夜のインド”を選んでみるのもアリですよ。


まとめ|インドを思い出したい人にこそ立ち寄ってほしい場所
大阪・関西万博のインドパビリオンは、日中に並ぶような“メインどころ”ではないかもしれません。
しかし、展示やレストランが夜まで営業していて、サクッと回れる気軽さがあるため、「夜の空き時間にもう一つ見たい」「万博の締めにゆっくりしたい」という人には、実はぴったりなパビリオンです。



その日の最後のパビリオンにおすすめ!
館内の香りや空気感、展示物のテーマは“リアルインド”とは少し違うけれど、それでもふとした瞬間に「インドにいたな…」と思い出がよみがえるような場面があり、元駐在員としてはどこか懐かしく、そしてちょっとくすぐったい気持ちになりました。
お土産の価格には驚きましたが、インド未経験の方にとっては、「日本にいながらインド雑貨を買える」という点で、むしろ価値を感じられるかもしれません。



リアルではないけど、万博的なインドとしてちょうどいい!
これが率直な感想です。
時間が限られている方も、夜のライトアップされたインドパビリオンにふらっと立ち寄ってみてください。
きっと、ちょっとした非日常と、どこかで見たことのある“インドらしさ”に出会えるはずです。
ほな、また!
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